「評価が評価になっていない」──管理職研修で気づく評価の本質

最近、管理職向けの「評価者スキル&マインド向上研修」を実施する機会が増えています。

特に重視しているのは、実際に現場で使われている目標シートや評価者シートを事前に提出してもらい、それを私が事前に確認・赤入れしておくことです。

この赤入れした評価シートは、研修当日のグループ議論後に配布します。議論の中で気づきや学びを深めたあと、

赤入れシートを見てさらに「なるほど、こういう視点が必要なんだ」と理解を深めてもらう流れです。

実際のシートを見てみると、
・目標が目標になっていない
・課題がただの問題の羅列で終わっている
・具体性がなく抽象的な表現が多い
・上司からのフィードバックも「頑張りましょう」で終わっている

…そんなことが非常に多いです。

「これじゃあ、評価シートが部下を育てるツールにならないな」
「具体的にどう行動を変えればいいか伝わらないな」

そんな気づきを得てもらうのが、この研修の大きな狙いです。

赤入れの内容を共有した後は、グループで「じゃあどう表現すればよかったか」「なぜ伝わらないのか」をディスカッション。さらに、ロールプレイでフィードバック実践も行います。

評価シートはただの作業ではありません。
評価を通じて、部下をどう伸ばし、行動を変えさせるか。
管理職にはこの視点が欠かせません

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